屋根の上から見た世界は、どこまでも広がっていた……。
お母さんと二人で、小さな家で暮らす“あの子”。
太陽のにおいのするおふとんにくるまったり、お母さんの弾くピアノを聴いたり、
美味しいハンバーグを食べたり。
この家での生活は幸せだけれど、ひとりぼっちになりたくなって……。
メルヘンチックな世界の中で、存在についての不安や孤独への憧れを、
子供の目線でみずみずしく描き出す意欲作!
デビューコミックス『夜の須田課長』で力量を見せ付けた、
画家としても活躍中の気鋭!
待望の初長編連載!
クマザワミキコ
【クマザワミキコ】
1983年10月28日生まれ。O型。愛知県出身。武蔵野美術大学大学院日本画科卒。卒業と同時に画家として活動を開始する。個展をたびたび開催するなど現在も活躍中。漫画家としてはコミックリュウ2012年6月号掲載『夜の須田課長』でデビュー。以後、同誌にてコンスタントに作品を発表。好評を受けて初コミックス刊行の運びとなる。今後は漫画家と画家、両方の活動を続けていく予定。
あの子
幸せな生活に疑問を抱く、クールな女の子。孤独に憧れている。
お母さん
ピアノを弾くのが趣味の、家庭的なお母さん。どこからか届く手紙をいつも待っている。