京都にある音楽喫茶「ライアーバード」。
そこでアルバイトとして働く青年・ヨタカは
何よりもギターと音楽とライアーバードを愛している。
ライアーバードで働く時間だけが
彼にとって心安らぎ、充実した時間だ。
ある日、そんなヨタカの日常をぶち壊す
少女が現われた。
彼女の名前はコト。
奔放な言動でヨタカをイラつかせるのであった。
しかし、コトは
ヨタカが何度練習しても同じ音を出すことが出来ない、
マスターのギターを完全にコピーして演奏し始めて…!
いびつで正反対の二人が出会い
どのようなハーモニーが生まれるのか?
新鋭・脇田 茜が自由な感性で描く
青春音楽ストーリー!
脇田 茜
【わきた・あかね】
2011年、第50回「イキマン」(小学館)を受賞。
2012年冬、第12回龍神賞にて、銀龍賞を受賞し本格デビュー。受賞作は「コピー」。イラストレーターを夢見る足田さんのとある一日を、イマジネーションあふれる様々なタッチで描写し、高い評価を受けた。
2014年に初単行本「『猫がいない』短編集 凪を探して」刊行。
京都在住。好きな食べ物は餃子。
ヨタカ
関東出身。マスターに憧れ、アルバイトをしながら、バンドのサポートギターをしている。ギターと音楽とライアーバードを何よりも愛し、そのほかのことに関しては心を閉ざしている。その原因は過去にあるようで…。
コト
音が見える天真爛漫な少女。マスターのギターを完全にコピーして弾き、ヨタカを驚かせた。破天荒な性格ゆえに人から敬遠されがち。
マスター
ライアーバードのマスター。来るものは拒まない性格で皆から慕われている。ヨタカとコトのことを心配しているようす。